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3.元気の度合いの測り方の詳細説明
(tfu元気点検票詳細版の仕組みと元気姿勢スコアの付け方)

この頁の最後には、「ある家族の物語」という本欄に関係の深いコミックの動画がありますので、是非ご覧ください。

身体的・精神的・社会的に、つまり全人的によい状態を指すポジティブ・ヘルスについては、本質的に人それぞれであり、しかも動態的であるため、これを病気の診断をする時のようにある基準値で数値的にチェックすることはできません。したがって、健康に導くとみなされる、より望ましい生活習慣のあり方を個人が学び、健康向上をめざして、それを自己管理していく積極的な「挑戦の健康法」は知られていないことを2.で述べました。

健康向上をめざすには、目標に前向にとりくむ積極的な姿勢すなわち"元気姿勢"が必要不可欠となります。元気とは、命のあるものの前向きの姿勢概念(動態を表す概念)であり、困難・苦難に遭遇してもそれを乗りこえて前向きに生きていこうとする意欲と能力の源泉だからです。つまり、小さな"元気"を積みかさねていくうちに、"健康向上"という実体のある成果がえられる可能性が生まれてくることになります(下図参照)。最初は"から元気"でもかまわないので、やる気をだして健康向上に向けて挑戦し続けることが重要なのです。要するに元気は健康向上のための必要条件だということです。

tfu元気点検票のしくみ

以上の諸々の議論を踏まえて、ポジティブ・ヘルスの視点に立ったヘルス・リテラシー向上法を学びつつ、健康向上に向けて生活習慣を自己管理するために、以下の4つの機能を同時に実現するツールとして、tfu元気点検票詳細版が創案されました。

  1. 生活習慣を測定するための自己評価型スケール機能
  2. より望ましい生活習慣のあり方を学ぶことができる機能
  3. 管理目標の到達度すなわち努力の程度を評価できる機能
  4. 生活習慣の自己評価値時系列から元気の動態を定義できる機能

tfu元気点検票詳細版は、下図に示したように、①食(食事)、②息(呼吸)、③眠(睡眠)、④温(体温調節)、⑤動(運動・動作)、⑥想(心の働き)、⑦愛(人との愛情ある接し方)、⑧環(社会および自然環境) 、⑨安(安心) の、いずれも自己確証型の項目文集からなる9カテゴリー、総96項目によって構成されています。

このうち、①はポジティブ・ヘルスの視点に立った健康の決定因に関する生活パラメーター(カテゴリー)であり、⑧の社会環境及び自然環境のもとに存在していることは自明であります(リエゾンゼミ・ナビ第8.3節の図5を参照)。点検者はステップ1で、より望ましい生活習慣のあり方についての健康知識/経験則や一般常識からなる「行動項目」と、それを実践すれば改善が期待される「機能項目」を5段階評価します。

次いでステップ2で、1の結果を受けて、各カテゴリーの「満足度」を5段階評価します。⑨はネガティブ・ヘルスの視点に立った未病状態をチェックするためのカテゴリーであり、点検者はステップ1で「安心項目」(機能項目)を、ステップ2で「安心度」を5段階評価します。

5段階評価の方法は、図2に記載の通りですが、初めての人は、この1ヶ月*の自分の現状について、「どちらかと言えばその通りなら3」を、「それ以上なら4または5」を、「違うなら2または1」を、選ぶように指示されます。要するに、5、4、3 は項目文の肯定的評価、2、1 は否定的評価となっています。この、二者択一的評価法により、評価作業は短時間で行えるようになり、継続して点検する人は、必要に応じて自分の評価基準をより厳しくすることで評価範囲を広げることも可能になっています。このことから、tfu元気点検票は、個人が自分の現状を過去の自分と比べて、より良い方向に導くためのものであり、決して他人と比較するための手段ではないことが理解されるでしょう。

*96項目の点検を、3ヶ月以上の間隔で実施する場合が該当します。ある1項目を毎日又は不定期に点検する「1項目元気点検」の方法も詳細版のp7に用意されていますが、その場合はこの限りではありません。

各点検項目には、(◎)、(◯)、(-)のいずれかのマークがついています。その意味は以下の通りです。

(◎):その気になれば(意欲があれば)、実行可能な行動項目(計50項目)
 (◯):◎印の行動を継続することで、改善が期待される機能項目
     (①~⑧については計21項目、⑨については14項目)
 (-):いずれにも該当しない項目(「眠」カテゴリーの1項目(眠30))

以上により、tfu元気点検票のうち、50の行動項目は生活習慣を測定するための自己評価型スケール機能と、より望ましい生活習慣のあり方を学ぶことができる機能を同時に果たし、また、21個の機能項目は、管理目標の到達度すなわち努力の程度を同様に自己評価できる機能を果たしています。

さらに「満足度」、「安心度」及び「総合的満足度」については個人の“価値感”の側面を具現化した機能項目とみなすことも可能です。

とくに、総合的満足度による価値感は“幸福度”の一表現形と見なすことも可能です。健康向上のための必要条件である生活習慣の自己評価値時系列から元気の動態を定義できる機能については、以下のように説明されます。

元気姿勢スコアの付け方

健康向上のための必要条件である“元気”は、姿勢を表す動態概念でありますので、生活習慣のあり方を示した行動項目の時間軸上の2点における評価値(前回値と今回値)の関数として定義することが可能です。その一例を“元気姿勢スコア”と名づけて表1に示します。プラスのスコアは、自己に対する励ましの効果、マイナスのスコアは戒めの効果、すなわち自己賞罰効果を狙ったものとなっています。

元気姿勢スコア・テーブルの配点原理は以下の通りです。前回の評価値が1で、今回は2、3、4、5に変化した場合、これらの変化は、いずれも望ましい方向への変化ですので、それぞれ(+1)点、(+2)点、(+3)点、(+4)点のスコアが与えられています。

今回値が1の場合は、評価が完全な否定を意味していますので、前回値に関係なく無条件で(-4)点が与えられています。今回値が2の場合も基本的にはマイナスのスコアが与えられていますが、前回値が1の場合に限っては、評価値がアップしたということで(+1)のスコアが与えられています。

まとめますと、今回値が3、4、5の評価値の場合は、前回より低下していなければ、プラスのスコアが与えられています。ただし、現状維持は、マンネリズムとみなされ、過小評価されます。(5の評価が長く続くときは、自己評価基準を厳しくして一旦評価値を下げ、そこを再出発点として一層の高みをめざして点検作業を継続することが推奨されます(下記参照)。

ここで定義した元気姿勢スコアは、生活習慣上の行動項目の前回から今回への変化の実態に基づいて定義しましたから、評価値に心が込められていれば、現時点の「元気」が本物かどうかを教えていると言ってよいでしょう。スコアがマイナスの場合は、「元気」が低下したことを教えています。したがって、評価値に心が宿っていなければ、「元気」はむなしい数字に過ぎません。なお、「元気姿勢スコア」は、本来行動項目に関して定義するために考えられたものですが、機能項目についても形式的に同様に定義されています。

表2は、「眠」カテゴリーに関する元気姿勢スコアの実測例を示しています。青色の数字はプラスの元気姿勢スコアで「励まし」を、赤色の数字はネガティブの元気姿勢スコアで「戒め」を意味しています。

以上により、tfu元気点検票の行動項目の時間軸上の2点における評価値を用いることで、元気姿勢という動態概念を定量化することができるようになり、次項の4.tfu元気点検道場では、評価値と元気姿勢スコアのグラフが同時に表示されますので、それを目で見て確認すれば、健康向上に向けた生活の自己管理デザインがしやすくなっています。

その際の原理は、以下のようなものが考えられますので、参考にしてください。

  1. 1. 元気姿勢スコアがプラスなら、明日(来週)はさらなるアップを図ろう
  2. 元気姿勢スコアがマイナスなら、可能なら今からでも今日(今週)を改め、明日(来週)につなげよう
  3. 時々は自己評価基準値を見直そう

★ゆらぎについて

評価値にも元気姿勢スコアにも、ゆらぎがあるのが人間として自然です。たとえスコアが高くても、一定状態が続くときは積極(攻めの)姿勢に欠ける時と見なされます。なお、5の評価が長く続くときは、評価基準を厳しくして、評価を1~4に下げて再挑戦しよう!ゆらぎに関する一般的解説については、こちらを参考にしましょう。

以上の説明に深く関係した「ある家族の物語」というコミックの動画です。是非ご覧ください(原作:山本光璋、作画:庄司佐保、構成:三木弘和)(約20分)。

付録

tfu元気点検票詳細版

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「元気点検票」は東北福祉大学の登録商標(登録商標第5427040号)です。

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